自分を表現する和室や部屋を作り出すことが可能

畳には、畳表と、畳縁と呼ばれる部分があります。まず、畳表とは普段座ったり物を置く際に接地する、網目が見える部分のことで畳の顔です。そして畳縁とは、文字通り畳の縁を保護している、柄の入った布がまかれたような部分のことです。

畳の材料は、従来のものではイグサが使われていました。イグサを職人が編み込むことによってあの艶々と触り心地の良い畳表を製作されていたのです。しかし、現在は技術の進歩によりポリプロエチレンを利用した、イグサよりも優れた性能を持つ素材を使用して作ることも可能となっています。アレルギーの方やペットにも配慮した機能を持つ畳も登場しています。

和室

畳表のデザインに関しては、のっぺりした地味な感じを想像して使用するのを躊躇う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、畳には柄表というような、編み込み方を工夫して花を模った模様や市松模様等を入れる手法があります。ポリエチレン製の畳では畳表の色をカラフルに変えられるなど、なかなかおしゃれなものが増えてきており、日常生活へ取り込むことが簡単になってきています。畳縁については、畳の保護だけではなく、畳のデザイン性を高め、個人の生活における個性を引き出す役割も持っています。これの色や柄が違うだけで、和室や強いている部屋の雰囲気ががらりと変わります。数多くの色や柄が存在するため、カスタマイズをして自分を表現する和室や部屋を作り出すことが可能です。また、畳縁はいらないとお考えの方は、縁なしの製法で作られている畳もありますのでそちらの購入を検討するとよいでしょう。

縁無畳の部屋

畳には、多くの工法の種類・使われている材料の種類・畳のタイプ・柄や色が存在しています。和風な雰囲気を持ち込むことが難しかった現代の住宅にも対応できるような、おしゃれでかわいらしい畳も登場しています。ご自分で好きなものを選び出して、ご自宅に敷いてみるのも面白いでしょう。和の雰囲気を自宅に取り入れ、リラックスした空間で暮らしましょう。