畳表や畳縁、畳床から成る畳の材料

畳表の材料は国産のイグサをはじめこより状の和紙や石油系素材などです。中国産のイグサも畳の材料として使われ、畳表だけでなく畳縁にも用いられます。畳床の材料は稲わらです。

国産のイグサは20%、中国産は65%で、残りの15%は石油系素材などです。国産と中国産は業界の人でなければ見分けがつかないでしょう。業界の人の中も区別ができない人もいるかもしれませんが、耐久性に差があって国産の方が高いです。最も最近の中国産のものも日本の技術によって耐久性が高くなりました。

ござ

和紙に関しては強度が高いものです。カビも発生しにくいのであまり使わない部屋向けです。

1枚の畳は少なくて4.000本、多ければ7.000本のイグサなどで織られたものになります。長いイグサをたくさん用いたものは見た目も良く、耐久性も高いです。良し悪しを判断したい時は、長さまた経糸を見てください。経糸は綿や麻、もしくは麻と綿で作られていますが、綿、麻の順に良いものです。2本の麻で作られているものは最高級品になります

いぐさ

畳の材料のイグサは田んぼのような所で栽培したものです。刈り取って乾燥させるのですが、乾燥させる前に泥水に浸けます。泥水に漬けると強度が高まりますし、酸化しにくくなるのでその美しい青い色が保たれます。また、独特の香りも泥水に漬けないと出ません。

畳の材料が植物ですから、どうやって拭いていいか分からないという人も多いでしょう。固く絞ったタオルで拭いて構いません。広島県産など最高級品もタオルで拭いてください。

琉球畳というものもあって、これは材料は普通の畳と同じようにイグサですが、畳縁は付いていません。ですが、角の弱さ補強するコシや粘りがあります。使うほどに風合いが増す独特のものです。

畳縁については上質のイグサが材料として使われている白中紋や金七宝、松竹梅などの模様が入れられたものです。白中紋はお寺、金七宝は床の間で見かけたことがある人もいるかもしれません。