畳の部屋はとても良い香りがしリラックス出来、部屋がすがすがしく感じられます

畳の材料は主にイグサです。イグサは湿地や水中に生えており細い茎が束にな生えています。日本での主な産地は熊本県八代の「肥後表」でそのシェアは9割にも達します。このほかには石川県の「小松表」、岡山県の「備前表」、広島県の「備後表」、高知県の「土佐表」、福岡県の「筑後表」、佐賀県の「佐賀表」、大分県の「琉球表」と中四国及び九州に集中しています。

花ござ

第二次世界大戦後、生活様式が欧米化することで徐々に家の中に畳を敷いた和室がなくなっていき畳産業は急激に落ち込んでいきました。しかし近年、畳は高温多湿のわが国に適している事が再確認され、また天然の素材をつかっていることから健康志向の高まりや和モダンの流行により徐々に回復傾向にあります。
畳の部屋はとても良い香りがしリラックス出来、部屋がすがすがしく感じられます。実はイグサには鎮痛効果があり、有害な物質を吸着し室内の空気を浄化することも研究によってわかってきました。肌触りもよく日本の気候に最適なつくりとなっています。

イ草座布団

最近ではイグサを染色して織り上げた「カラー畳」も作られるようになり和モダンな演出が出来るようになり、若い人にも人気が出てきています。

畳表

畳表は使い続けていると日焼けをしたり、擦り切れたりして傷んできます。だいたい5年くらい使い続けるとこのような状態になります。畳は芯となる畳床に畳表になるゴザと縁を縫いつけています。表が傷んだ場合一旦畳を解体してゴザを裏返して縁を縫い付けます。これを「表替え(おもてがえ)」といいます。表替えをしてから8年くらいはそのまま使用し続けることが出来ます。使えなくなったからと言ってすぐに捨ててしまうのではなく、使えるところは余すことなく使えるようになっています。ゴザ部分が表も裏も擦り切れた場合は芯材である畳床さえしっかりしていれば古いゴザ部分を新しいゴザに張り替えることで使用し続けることが可能です。
畳縁(たたみべり)は本来は身分により使い分けていましたが現在では部屋の雰囲気にあわせ選ぶことが出来ます。代表的な色には黒、紺、栗色、鴬色、金茶などがあります。最近ではキャラクターなど豊富な種類から選ぶことが出来ます。

青いござ