生活に馴染みすぎていて畳の材料が何かも知らない

私たちの暮らしで大概の家に存在する部屋、それは和室です。和室に必ず使われているのは畳ですね。
生活に馴染みすぎていて、私たちは、畳の材料が何かも知らないし、畳には畳表と畳縁があることを知っていますか?

和室

今回は畳の材料について書いていきます。
まず、はじめに結論を言うと、畳と畳表は全く同じものを指し示します。畳の材料は主にイグサです。
熊本、福岡、佐賀、広島など全国15の地方で栽培されていて、それぞれに特徴を持って、畳表に織られています。
畳にはカラー畳もあって、それらは天然イグサを染色して、それを畳表に織り上げたものです。
織り方に工夫を凝らして和の空間を演出しています。
次に畳縁とは、畳の長い辺につけられる布のことです。畳縁の役割は畳を補強するためにつけられている、なくてはならないのものです。
畳表の角の摩擦を防ぐためとも言われています。また、畳を敷き合わせる際に出来やすい隙間をしめるなどの役割もあります。

tatami room

畳縁の素材は麻や綿、または化学繊維などもあって畳の材料より豊富だと言えます。
畳縁は材料が豊富なので自分好みの色にすることも可能です。
柔らかい雰囲気にしたいのであれば麻、少しかっちりしたいなら綿など、家の雰囲気にあった畳を作っていただいたらいいでしょう。
また畳表も木質繊維を使用すれば明るい畳が出来上がります。天然イグサに近いものに出来上がるのが特徴です。

畳表

こうして見てみると畳と言うのは漢字一文字でも材料はとても多岐にわたるものだと言うことが分かりますね。
カラフルな畳があると言うのがわかると、今後家を建てることになった時に、その家の雰囲気に合った畳を選ぶことが出来るので選択肢が増えるのはいいことです。
今一度日本人として畳にもう一度向き合ってみるのはいかがでしょうか。
これからの季節、畳は見ているだけでとても涼しいので、触れ合って見て、また、畳の良さに気づけますように。
畳離れしている今だからこそ何かのきっかけになれば幸いです。