日本建築の床材で重要な役割を担っている畳

長年日本家屋で使われてきた床材が畳であり、畳の材料は畳表と畳縁だけで作られているシンプルなデザインです。畳表は日本を含むアジア諸国の水辺で育つイグサを収穫し、それを天日干しで乾燥させて堅い一本の繊維にした後に麻糸を使って編んでいき一枚の板状にします。

い草

観想させたイグサを麻糸で板状にしたら、今度はリビングなど頑丈さが求められる場所に設置する場合には厚目の木板の上に貼り付けて完成です。

ただ畳は畳表だけで使い続ければ糸が緩んで外れてしまうので、そこで重要になるのが畳縁という部分になります。畳縁の材料は綿糸や麻糸を一枚の板になるように切り取った後に、それをろうそくを溶かした液蝋を使ってコーティングしたものです。

ただ綿糸や麻糸だけで編んだものは高価であるため、現在では化学繊維やペットボトルを繊維状にした再生繊維を用いられるのが主流になっています。

熊本城その畳縁を一枚の板状に成形した畳表の縁に麻糸で堅く取り付けることによって、イグサと麻糸がばらばらになることが無く長期間使用することが可能になるというわけです。

そんな畳表と畳縁という畳の材料で構成されている畳ですが、日本のみならず海外でも需要が伸びています。日本に旅行に来ていた外国人が日本建築に興味を持ち、その日本建築の床材で重要な役割を担っている畳を購入する人が増えているためです。

さらに日本でも和洋混合建築が主流となっていますが、その部屋の一角に畳部屋の設置が増加傾向にあります。その背景には両親との同居において、住み慣れた畳にすることで以後五智の良い空間を作ることが出来るからです。
システム畳
さらに畳のよさが再認識されるようになり、イグサは頑丈なだけでなく水生植物であるため中身には空洞があります。

その空洞がクッションとなり防音効果を発揮するだけでなく、夏は高温多湿そして冬は水が氷や雪になるほど冷えるため空洞は空気を含むため断熱効果を発揮しすごしやすくなります。